IR情報

財務ハイライト

FINANCIAL HIGHLIGHTS

決算ハイライト
売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益

 当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限が緩和されたことに伴い個人消費の持ち直しが見られるなど、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、ウクライナ・ロシア情勢の長期化や円安等の影響によるエネルギー価格や原材料価格の上昇に加え、労働力不足による人件費上昇などもあり、経営環境は引き続き厳しい状況となっております。

 カラオケルーム運営事業におきましては、長期化した新型コロナウイルス感染拡大防止対策による勤務形態の多様化(テレワークなど)や「家飲み」といった新しい飲酒スタイルの登場、リスク回避によるビジネス層の利用控え、コロナ禍での余暇活動の変化による個人利用の減少などにより期初より厳しい局面が続いておりましたが、2023年3月からのマスク着用の自由化と同年5月の新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により需要は緩やかに回復傾向となっております。

 飲食事業におきましては、行動制限の緩和による経済活動の正常化に伴い客数は順調な回復傾向となっており、コロナ禍前の水準に戻りつつあります。

 

 美容事業におきましては、コロナ禍での影響が軽微であったことから当連結会計年度を通して順調な業績となっております。

 このような状況の中、当社グループでは、足元における各事業の回復状況並びに貢献確度に応じたWithコロナ・Afterコロナでの収益力を最大化する取り組みを推進しております。

 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高6,592百万円(前年同期比12.1%増)、営業損失83百万円(前年同期営業損失261百万円)、経常利益3百万円(前年同期経常損失218百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益5百万円(前年同期比82.8%減)となりました。

セグメント別の状況

セグメントの業績は次のとおりです。

カラオケルーム運営事業

 当連結会計年度におけるカラオケルーム運営事業の売上高は3,679百万円(前年同期比2.9%減)、セグメント利益は250百万円(前年同期比328.6%増)となりました。

 当事業においては、行動制限の緩和により経済活動は正常化に向かったもののコロナ禍で抑制されていた大型イベントの開催や旅行支援実施による個人消費が先行したこと、ライフスタイルが変化したことで緩やかな回復となりました。

 個人利用客の物価高騰による節約志向やビジネス層の利用控え、光熱費等のコスト高などで厳しい経営環境が続いておりますが、コロナ禍前の平時への回復の兆しがでてきております。

 運営面におきましては、コスト効率的な運用を推進し、事業面におきましては、不採算店舗の閉店や多層階店舗の業態変更(飲食事業1店舗、美容事業2店舗)による収益重視の対応を実施いたしました。

 コロナ禍期間中に抑制しておりました当事業でのニッチなサービスでもあるアニメ・ゲ―ム等コンテンツとのコラボレーション企画をWithコロナに伴い第3四半期連結会計期間より解禁したことにより、かなりの反響を呼んでおり好調な業績となっております。

 この他、店舗厨房の有効活用としてコロナ禍を背景に飲食商材のデリバリーサービス(数種類)を推進しており、一定の収益規模に成長しております。

 比較可能な既存店*は35店舗で売上高は前年同期比110.4%となりました。

飲食事業

 当連結会計年度における飲食事業の売上高は1,007百万円(前年同期比41.9%増)、セグメント利益は64百万円(前年同期比358.2%増)となりました。

 飲食事業は子会社である株式会社直久が運営する「直久」をブランドとしたラーメン店舗(直営8店舗、FC6店舗、業務受託2店舗)を主力とするほか、「赤から」、「京都勝牛」を運営しております。

 比較可能な直営・既存店*は7店舗3事業所で売上高は前年同期比115.6%となりました。

 当事業においては、Withコロナへのシフトにより日常的な外食活動の持ち直しが進んだことで、早い段階での回復傾向となりましたが、原材料価格や光熱費の高騰により利益面での回復歩調が鈍化しております。

 こうした中、ラーメン業態においては、フードコートへの新規出店やFC店を直営店化するなど積極的な投資活動による収益性の向上に努めてまいりました。

美容事業

 当連結会計年度における美容事業の売上高は1,722百万円(前年同期比41.5%増)、セグメント利益は166百万円(前年同期比12.9%減)となりました。

 美容事業は、中京エリアを商圏とする株式会社Rich to(10店舗)と首都圏エリアを商圏とするビアンカグループ(45店舗)により運営しております。

 当事業では、スタイリストの採用・教育を重要な経営戦略事項と位置付けており、当連結会計年度においては新卒者を多数採用しております。また、事業運営上の特性として女性が活躍する職場となっており、女性管理職の登用を積極的に推進しております。

 出店実績としては、当連結会計年度において7店舗を出店し、直営店55店舗となりました。

 比較可能な既存店*(株式会社Rich to)は9店舗で売上高は前年同期比101.6%となりました。

 ※株式会社Rich toは、同一施設内の店舗(アイラッシュとネイル)を統合したことにより、1店舗減少しております。

 当事業は、設備投資額が他の事業(カラオケ、飲食)に比べ希少であることから積極的な出店が可能であると判断しております。また、「Rich to」と「Bianca」双方のスタッフの意見交換や技術研修を通してお客様サービス向上を図るとともに、双方ブランド化を図ってまいります。

メディア・コンテンツ企画

 当連結会計年度におけるメディア・コンテンツ企画事業の売上高は75百万円(前年同期比13.7%減)、セグメント利益は64百万円(前年同期比10.2%減)となりました。

 「カラオケの鉄人モバイル」サイトを中心に運営を行っておりますが、スマートフォンでの利用者の減少傾向により減収・減益となっております。

その他

 当連結会計年度におけるその他の売上高は106百万円(前年同期比43.5%増)、セグメント損失は135百万円(前年同期セグメント損失39百万円)となりました。

 2022年3月より新事業の試みとして開始したゲームコミュニケーション事業(通称e-sports事業)については、引き続き「TZ Game Labs」の名称でゲームイベントの企画・運営等を実施いたしました。


*比較可能な既存店とは、営業開始後12ヶ月を経過して営業を営んでいる店舗で前年対比が可能なものをいいます。


※2023年8月31日現在

ブランドサイト